月収はフリーランスと会社員でどう違う?
フリーランスと会社員の収入で大きく異なっている特徴は「月収の安定性」だ。フリーランスの場合、多くの会社員と違って、毎月受け取る収入が一定ではない。
多くの会社員は固定給で給料を受け取っている。会社は法律によって、従業員に対して最低限の時給や保障を用意しなければならない。そのため、どうしても歩合制(出来高に応じて収入を決めるやり方)を導入しにくい面がある。
一方、IT業界の多くのフリーランスは完全出来高制だ。受注する案件によっては毎月一定の報酬を得られることもあるが、多くの案件は成果報酬で報酬金額がバラバラ。しかも振込日が案件によっては翌月15日だったり、翌々月末だったりする。
会社員の場合、報酬を支払う会社は当然「自身が勤務する会社のみ」なので、毎月の振込日は同じ。ボーナスの金額こそ毎回違いはあるが、時期としては6月頃・12月頃の年2回で決まっている。「安定性」という点においては固定給の会社員に分がある。
仕事のあるフリーランスでも、業種や案件内容によってはほとんど収入のない月も出てくるものだ。生活費や公共料金など毎月必要なお金は変わらないので、ある程度の貯蓄は必須。しかし完全出来高制であるがゆえに、いくらでも収入を増やすことは可能だ。会社員の場合、収入を増やすには出世が必要など、今すぐできることがそう多くない。
フリーランスと会社員、お互いによい面も悪い面も当然ある。「自身がどちらの収入体系なら納得できるのか」という部分が非常に大切だと言える。